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骨がスカスカになる骨粗鬆症は女性ホルモンが減少する閉経後の女性に多い

40代は乳がんの発症が最も多くなっているため、40歳以上を対象に2年に1回の受診が推奨されている自治体の乳がん検診(視触診とマンモグラフィー)は必ず受けるようにしましょう。更年期はホルモン環境が大きく変化します。月経の異常に悩まされる時期でもありますので、子宮や卵巣の検査を受け、女性ホルモンの急激な低下を補い快適に生活するため主治医に相談する必要性が高い時期です。

孫と遊ぶ更年期の女性

体の総点検を行う時期ですので、乳がん検診以外にも、大腸がん、胃がん、肺がん、子宮頸がん、生活習慣病の検診も大切です。閉経後は女性のホルモンの減少によって、骨密度が低下して骨粗鬆症になる女性は急激に増加します。

骨粗鬆症は、骨を構成する成分の一つであるカルシウムの量が減少することで、骨に空洞ができ脆くなった状態のことです。骨粗鬆症は自覚症状がなく、なんでもない転倒や打撲で脚の付け根や手首、腕の付け根などの骨が折れて初めて症状が出ます。

骨粗鬆症のリスクは男性よりも女性の方が高く、更年期以降の骨折は治療後も運動などの制限が必要なこともあり、特に大腿部の骨折は寝たきりの原因になることがあるため注意が必要です。更年期でのホルモン補充療法は骨密度の低下と動脈硬化を予防する効果があります。

また閉経を機に脂肪の代謝が変化して肥満となり、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病のリスクも上昇します。食生活の改善や適度な運動を取り入れた生活を心掛ける必要があります。

更年期前後の年代になると女性ホルモンの低下により精神的にも不安定な状態となり、更年期障害に多い発汗、ほてり・のぼせ(ホットフラッシュ)、肩こり、頭痛などの身体症状よりも、憂鬱などの精神症状が主に現れる女性の場合、夫との夫婦関係も症状に大きく関係しているとされています。

近年の研究によって、更年期特有の症状は女性だけでなく男性にもが現れることがわかっているため、このつらい時期を二人で乗り切るような良好な関係が構築されていることが望まれます。

この年代になると多少の不自由は仕方ないと考えて、婦人科を受診しない女性も少なくありませんが、尿失禁・排尿障害、皮膚の乾燥によるかゆみ、女性ホルモンの減少で膣が乾燥することによるデリケートゾーンのかゆみなどは、十分に治療が可能です。